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僕の初恋を読者に語る(後編)

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僕の初恋を読者に語る(前編)の続きです。渾身の力作、恋文で告白した結果返ってきた内容は…?
前編ではリトルチキンで中2病な僕が、初恋に落ち、告白するまでの経験を書いています。後編もよろしくお願いします。
 

初めての告白の相手は…

送り先を恐る恐る見る。
 
 
あらかた予想はついていたものの、一応見てみる。
 
 
やはり…
 
 
そこには見慣れた名前が。
 
 
母親じゃないか!!!!
本当に「送り先間違っとう」やん…
 
 
なんてことだ…呆然とする僕。
 
 
鼓動が速くなります。
顔が熱くなります。
自分のアホさが胸にささります。
 
 
いくら苗字が同じだからって、そこは間違わんでしょう。
間違えたんですけどね。
 
 
この後の母親との顛末はご想像にお任せします。20を過ぎた今でもいじられてることだけ言っておきます。
 
 
まさか最初の告白の相手が自分の母親になろうとは…
 

告白リベンジ。そして決着

間違いは誰にでもあるさ!兎にも角にも今は藤江さん(母親じゃないほう)にこの想いを伝えたい!
 
 
告白リベンジです。1度目の告白で、送り先を間違えていたことで実は内心ほっとしていました。そのため2度目の本番は先ほどより緊張します。手汗をかきました。失敗したとの絶望感を想像しました。消えてなくなりたくなりました。
 
 
しかし伝えないと始まらない。結局送るならちゃっちゃ送ってしまおうじゃないか。
 
 
送信ボタンをぐっと押す…
 
 
「送信しますか?」
 
 
「はい」
 
 
「送信中…」
 
 
「送信しました」
 
 
ああ、ついに送ってしまった。もう戻れない。送り先も確認する。ちゃんと大好きな藤江さんだ。今度は間違ってない。
 
 
後はひたすら待つ。断られることや返事がこないことも覚悟しながらも、やはり成功したときのことを想像してしまう。同時にその想像が想像で終わってしまうという不安に押しつぶされそうになる。
 
 
待てども待てども着メロはならない。携帯と向き合ってどれくらい時間が経っただろう。
 
 
 
 
ついにその時が来ました。着メロが鳴ったのです。メロディはMr.ChildrenのLOVE。
 
 
実際は3時間ほどでしたが、当時は数年の時が流れたようでした。いざ開封…。
 
 
「ありがとう」という言葉から始まる優しい文面。
 
 
そして最後には
 
 
 
 
「ごめんなさい」。
 
 
 
ふう。やっぱりそうか。そうだよな。
 
 
彼氏いるもんな。
 
 
そもそも喋ったこともあんまない。
 
 
当たり前だ。
 
 
これで終わりか。
 
 
終わり…
 
 
涙が静かにこぼれ、やがてイグアスの滝(僕が絶景だと思うBEST5に入ります)のように、それなのに非常に静かな空間の中、溢れ、流れ落ちていきました。
 
 
なんてことだ
 
 
分かっていたがなんて苦しいんだ。
 
 
そして切ないんだ…
 
 
息が、息が。
顔が、顔が。
心が、心が。
(目が、目がぁあああぁああぁあああ!!)
 
 
まるで自分が空っぽの何かになったようでした。
 
 
 
 
そして時は流れ…
 
 
藤江さんとはあれ以来連絡を取っていません。彼女が今、どこで、何をしているかなんてわかりません。FaceBookを使えばあるいは、簡単にまた出会えるのかもしれません。でも、それはしないです。思い出の中で、僕の大切な大切な人として、そのままの形でとっておきたいからです。
 
 
彼女の存在は今の僕を作りました。
 
 
「大好きで大好きでたまらない人を絶対に逃したくない。」
 
 
こう強く思えるほど、心の底から好きだったからです。そして、その強い想いのもと、たくさんの過ちを犯しながら、願いを叶える力を身につけることができました。
 
 
大好きです、僕の初恋の人。
 

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。初恋の経験を公開するのは抵抗がありましたが、少しでも読者の皆さんに僕という人間をしってもらいたく、また初恋ってやっぱいいですよねってことを共有したくて書きました。
 
皆さんの初恋はどうでしたか?今の自分にどう影響してますか?たまには思い出してみるのもいいですよね。初恋の人と今でも続いている人がいたりして。では!